2008年 06月 20日
秋野不矩美術館(藤森照信) |
浜松で「スモール イズ ビューティフル」を標榜する「町の工務店」のための会合があり、
住宅見学の途中で天竜にある秋野不矩美術館まで足を伸ばすことができた。
以前から行きたかった建物なので二日酔の体も意外に軽い足取りで
ひょいひょいと坂道を登りきることができたのであった。
砦のような建物は10年の歳月が経ち、いい具合にヤレテいて、スタジオジブリ作品にでも
登場しそうな気配が漂っている。
この建築家は素材を面白がって設計するのが得意なので随所にその作風がちりばめられていて建物を見ているだけで飽きないのだ。
構造体としての柱や梁を焼いて使うなど突拍子も無いことを思いついたり、板壁の
隙間から雑草が生えていて夏の光りを浴びて生け花のように見えて綺麗だったり・・・
と計算したのか計算外なのか判らないところが随所で建築家の思う壺に嵌ってしまったようで悔しいが、いたく感動してしまったのだった。
外部の荒々しい土塗りの壁に比して内部は漆喰の白と焼いた木部のコントラストが清廉で
画家の岩絵具で描かれたインドの情景や人、牛の作品が生き生きとしていて心に響いてくるのだった。
自閉的で、流行のクールさは無いけれど時間と共に歩んでいく静謐な時空間を楽しめました。
坂道の手すり。
無粋なコンクリートブロック積み擁壁を隠す板壁。
住宅見学の途中で天竜にある秋野不矩美術館まで足を伸ばすことができた。
以前から行きたかった建物なので二日酔の体も意外に軽い足取りで
ひょいひょいと坂道を登りきることができたのであった。
砦のような建物は10年の歳月が経ち、いい具合にヤレテいて、スタジオジブリ作品にでも
登場しそうな気配が漂っている。
この建築家は素材を面白がって設計するのが得意なので随所にその作風がちりばめられていて建物を見ているだけで飽きないのだ。
構造体としての柱や梁を焼いて使うなど突拍子も無いことを思いついたり、板壁の
隙間から雑草が生えていて夏の光りを浴びて生け花のように見えて綺麗だったり・・・
と計算したのか計算外なのか判らないところが随所で建築家の思う壺に嵌ってしまったようで悔しいが、いたく感動してしまったのだった。
外部の荒々しい土塗りの壁に比して内部は漆喰の白と焼いた木部のコントラストが清廉で
画家の岩絵具で描かれたインドの情景や人、牛の作品が生き生きとしていて心に響いてくるのだった。
自閉的で、流行のクールさは無いけれど時間と共に歩んでいく静謐な時空間を楽しめました。
坂道の手すり。
無粋なコンクリートブロック積み擁壁を隠す板壁。
by rinken-style
| 2008-06-20 11:22
| 建築・家具・インテリア