2014年 01月 10日
桧建築 |
スチールとガラスの建築がまだまだ隆盛を極めてる建築ドキュメンテ―ションだけど
近頃とみに存在感が出てきたのが国産材を(特に桧材を)構造にあるいはスキンに
あるいは両義的に使った建築物が彩を放っているように感じられる。
新建築1月号だけでも隈研吾氏の桧角材の地獄組みの森のような店舗建築、
西沢立衛氏の「森の屋根」、
そして三分一博志氏の宮島弥山展望台である。
三分一さんは以前にも六甲の展望台・六甲枝垂れで桧材の新地平を展開して
驚かせてくれたが、今回の作品は世界遺産・宮島の展望台ということで
天空の能舞台あるいはお茶席のような品位のようなものを感じさせています。
昨年は伊勢神宮の式年遷宮の年でもあり桧の白木のお社が様々な媒体で
眼にすることが多かったし、日本の伝統構造美のようなものが建築の世界でも
再認識された年だったのかも知れないですね。
三分一さんはヒロシマ平和公園のすぐそばにある既存ビルを桧で覆うような計画も
進んでいるということです。(新建築2014・1インタヴュー記事)
空気や水などの「動く素材」を独自の感性と技法で建築に昇華しようという
壮大な試みを続けていらっしゃる建築家の更なる展望に期待が膨らみます。
桧という古来から使われ続けてきた材が新しい解釈で使われていくことはとても
嬉しい事ですが木材エコポイント利用や消費増税特需で大手ハウスメーカーが
ここぞとばかり国産材(特に桧材)を買い漁って原木不足という状況に陥っている
という現状もなんだか複雑な心境です。
(持続的な山と市場の継続性のある良い循環がなされないと一時的な需要だけが
突っ走るのでは山の環境や生産者の疲弊につながるのではと危惧されます。)
近頃とみに存在感が出てきたのが国産材を(特に桧材を)構造にあるいはスキンに
あるいは両義的に使った建築物が彩を放っているように感じられる。
新建築1月号だけでも隈研吾氏の桧角材の地獄組みの森のような店舗建築、
西沢立衛氏の「森の屋根」、
そして三分一博志氏の宮島弥山展望台である。
三分一さんは以前にも六甲の展望台・六甲枝垂れで桧材の新地平を展開して
驚かせてくれたが、今回の作品は世界遺産・宮島の展望台ということで
天空の能舞台あるいはお茶席のような品位のようなものを感じさせています。
昨年は伊勢神宮の式年遷宮の年でもあり桧の白木のお社が様々な媒体で
眼にすることが多かったし、日本の伝統構造美のようなものが建築の世界でも
再認識された年だったのかも知れないですね。
三分一さんはヒロシマ平和公園のすぐそばにある既存ビルを桧で覆うような計画も
進んでいるということです。(新建築2014・1インタヴュー記事)
空気や水などの「動く素材」を独自の感性と技法で建築に昇華しようという
壮大な試みを続けていらっしゃる建築家の更なる展望に期待が膨らみます。
桧という古来から使われ続けてきた材が新しい解釈で使われていくことはとても
嬉しい事ですが木材エコポイント利用や消費増税特需で大手ハウスメーカーが
ここぞとばかり国産材(特に桧材)を買い漁って原木不足という状況に陥っている
という現状もなんだか複雑な心境です。
(持続的な山と市場の継続性のある良い循環がなされないと一時的な需要だけが
突っ走るのでは山の環境や生産者の疲弊につながるのではと危惧されます。)
by rinken-style
| 2014-01-10 11:19
| 建築・家具・インテリア