2017年 05月 11日
恐るべしシロアリ。 |
床板の隙間から羽アリが飛び立つので見て欲しいとの

お電話がありました。
このところぐんぐんと暖かくなって
アリが一気に羽化して飛び立つシーズンです。
床板を剥いで調査するとやっぱりシロアリでした。
大床と呼ばれる松の床下地材はもとより、
硬い栗の柱や欅の大黒柱の根元まで食い荒らされていました。
酷い時は柱内部を食い伝って上部の梁鴨居まで
食い荒らす事さえあります。
今回はそこまでは被害が及びませんでしたが
それでもかなり深刻な状況には間違い有りません。
被害にあった下地材を全て撤去して新しい材に
取り替え床を張り替えます。
柱は被害に遭った根元部分所を除去し新しい材を継ぎ足します。
防蟻処理は環境に優しい「森林恵」で処理。
シロアリの恐ろしいのは表面上見た目には
なんともなさそうなのに内部はスカスカに食い荒らされている所です。
気づかない内に進行しています。
まるでガンに侵されている状況と酷似しています。
大工さんの仕事はあるときは
医療現場の大手術と同じですね。
津和野町内の空き家バンク改修現場での出来事でした。

by rinken-style
| 2017-05-11 19:58
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