2019年 01月 04日
2019年の正月トーキョー物語。 |
良く晴れた午後

熱いコーヒーを啜りながら
ボーっとするのも悪くない。
クルマで送ってくれたので出発まで二時間半も早く空港に着いた。
トーキョー家族と一緒に昼ごはんを食べてから別れ、
ラウンジに入って時間を潰す事にした。
大きなガラスの窓際カウンターに座って
忙しなく急角度で離陸する白い機体を眺めながら
この正月休暇を思い起こしてみる。
正月の間、読書でもして過ごそうと何冊かの本を持って来たものの、落ち着いて本を捲る事などにはならなかった。
久しぶりに会う小さな子供達の相手をしたり、一緒に買い物に出掛けたり、
朝散歩をしたり、
熱々の銭湯巡りしたり、
そんな風にトーキョーのお正月は平凡に過ぎていった。
滑走路の向こうの海を貨物船がゆっくりと
過ぎて行く。
その向こうの空には降りて来る飛行機が雲の間から現れては浮かんでいる。
遠くを眺めると
時間はゆっくりと流れている。
そんな他愛も無い事を考えながら頬杖ついて外を眺め二杯目のコーヒーを飲む。
そして、
静かにトーキョーとお別れする。

by rinken-style
| 2019-01-04 14:16
| 旅・食・酒