2019年 08月 28日
重森ミレーの庭 |
力強い石組みとモダンさの枯山水が特徴的とされる
作庭家重森三玲の作品がこの石見の地にあると言うことは前々から耳にしてはいたのだ。
今回その一つの庭を拝見する貴重な機会を得ました。
門をくぐると石組みの長いアプローチが迎えてくれる。
インカを意識したデザインなのだという。
その瞬間からワクワクとした気持ちが抑えられない。
石組みを眺めながら暫く歩き左に曲がると個人住宅の庭とは思えないほどの広い枯山水庭園が眼前に広がった。
四国から貨車で運んで来たという大量の青縞色の石が厳しい表情で乱立している。
杉苔と百日紅の花や丁寧に模様の描かれた白砂がそれを和らげてくれる。
庭と客殿を仕切る竹塀のデザインもアバンギャルドであり、かつモダンだ。
客殿や茶室の建具の設え、襖の表装もとても斬新なデザインが施されている。
隈なく拝見し時間が経つのを忘れてしまい
つい長居をしてしまいました。
これから始まろうとしている広大な敷地内の壮大な築庭と大改修計画の参考にとクライアントと一緒に、庭プロデューサーのO氏のお計らいでの見学でした。
ところで、
三玲の作品は我が吉賀町のM家にも遺されています。
by rinken-style
| 2019-08-28 11:30
| 建築・家具・インテリア