2006年 09月 29日
石州瓦 |

昔の瓦の風合いを!というご要望ですので石州瓦の「津和葺き」という葺き方をお勧めしました。(三色混合葺き)
石州瓦は凍害に耐えるために釉薬を掛け高温で焼き込みます。そのため独特の窯変がでてくるのです。
微妙な色違いの瓦を3色くらい混ぜ合わせて葺くと、年月を経たような風合いの良い感じになります。
窯のロットごとに色が微妙に違うためカタログではなく、瓦工場にお邪魔して実際に並べてシミュレーションします。(Mさんの屋根は検討の結果、七対三の2色混合に決めました。)
朝の光と昼の陽光の下、夕日の照り返しそのつどに異なった表情を魅せてくれるのが石州瓦の魅力です。
この地域の原風景を想い起こさせるアイディンティティ&スタンダードアイテムだと思います。
(山陰の海岸線や山間を走ると海の蒼や山の緑に映える石州赤瓦の屋根並みが美しい。)
リンケンは石州瓦葺きにこだわりたいと考えます。

写真は津和葺き仕様の津和野町 O邸(小京都に建つ木ごこちのいい家)
by rinken-style
| 2006-09-29 08:59
| works