2008年 01月 23日
ぺるそな |
お世話になっている建築設計事務所のS先生から
一冊の写真集を戴いた。
(F-VANさんの日々好日ブログでも取り上げられてます。)

先生の旧知の友人の写真家・鬼海弘雄さんのものだ。
2003年発刊の第23回土門拳賞、2004年日本写真協会賞年度賞受賞作の
普及版として刊行されたもの。
1973年から10年間に渡って浅草界隈で延々と撮り続けた市井の人々の
ポートレート写真集だ。
人物はもしかすると底辺をなす「普通」の人たちである。
なのにレンズを見つめる眼差しの底から身震いするような圧倒感と存在感を感じてしまうのだ。
昨年訪れた東北の土門記念館で感じたあの重量のある圧倒感と同じものだ。
人々は同じ日本人なのにどこかの異国の人たちの空気感さえ漂っている。
写真家が切り取ったモノクロームの世界が不思議な無言の力を放っている。
(この写真集も先日再生法を申請した草思社の発刊だ。
独特の視点の発刊物の多かった草思社も憂き目を見る出版界の疲弊振りに
この国の活字文化の行く末が案じられる。寺山修二は「書を捨てよ町へ出よう」と
言ったけど今は書を取り戻さなくちゃいけない時なのかも・・・・。)
一冊の写真集を戴いた。
(F-VANさんの日々好日ブログでも取り上げられてます。)

先生の旧知の友人の写真家・鬼海弘雄さんのものだ。
2003年発刊の第23回土門拳賞、2004年日本写真協会賞年度賞受賞作の
普及版として刊行されたもの。
1973年から10年間に渡って浅草界隈で延々と撮り続けた市井の人々の
ポートレート写真集だ。

人物はもしかすると底辺をなす「普通」の人たちである。
なのにレンズを見つめる眼差しの底から身震いするような圧倒感と存在感を感じてしまうのだ。
昨年訪れた東北の土門記念館で感じたあの重量のある圧倒感と同じものだ。
人々は同じ日本人なのにどこかの異国の人たちの空気感さえ漂っている。
写真家が切り取ったモノクロームの世界が不思議な無言の力を放っている。
(この写真集も先日再生法を申請した草思社の発刊だ。
独特の視点の発刊物の多かった草思社も憂き目を見る出版界の疲弊振りに
この国の活字文化の行く末が案じられる。寺山修二は「書を捨てよ町へ出よう」と
言ったけど今は書を取り戻さなくちゃいけない時なのかも・・・・。)
by rinken-style
| 2008-01-23 20:21
| 本・音楽・映画・アート