2008年 02月 21日
石見瓦 |
益田市・Yさんの家
「しまね木の家」の看板が揚げられたYさんの家の屋根は
やっぱり石州瓦で葺くことになりました。
石州(せきしゅう)瓦は別名、石見(いわみ)瓦とも呼びます。
世界遺産・石見銀山の石見です。島根県は東西に長い地形で石見銀山のある
太田市を境に以東は出雲地方、以西を石見地方と呼びます。
石見で採れる良質の土で作られる瓦は釉薬を掛け1200℃の高温度で焼き上げられるため
凍害に強く、独特の赤色(柿色)が特徴的です。
素材そのものの耐久性は半永久的といってもいい優れたマテリアルです。
その色合いは日本海の群青色を背景にしたり深い山並みの緑にとても
映える色合いです。
一度、山陰本線の車窓から眺める屋並の風景をご覧になるとその美しさに
息を呑まれることでしょう。
ただこの色合いが近年の洋風建築化に馴染まないのではという誤った見方もあり
そして、大地震時の瓦屋根の倒壊映像によってさらに誤解され近年の瓦業界の疲弊振りは
目を覆うものがあります。
Yさんの家も当初から瓦屋根を所望されていましたがいまひとつ伝統的なあの色合いは
どうしてもピンとこないといわれました。
そこで、石見瓦洋版タイプです。伝統的な柿色より少し淡いオレンジ系の窯変瓦で決定しました。微妙に色の違う3色の混合葺きです。
自然スタイルの外観にマッチする、強くて長持ちのする屋根が葺き上がりました。
セオリー・石見の家には石見の瓦なのです。

「しまね木の家」の看板が揚げられたYさんの家の屋根は
やっぱり石州瓦で葺くことになりました。
石州(せきしゅう)瓦は別名、石見(いわみ)瓦とも呼びます。
世界遺産・石見銀山の石見です。島根県は東西に長い地形で石見銀山のある
太田市を境に以東は出雲地方、以西を石見地方と呼びます。
石見で採れる良質の土で作られる瓦は釉薬を掛け1200℃の高温度で焼き上げられるため
凍害に強く、独特の赤色(柿色)が特徴的です。
素材そのものの耐久性は半永久的といってもいい優れたマテリアルです。
その色合いは日本海の群青色を背景にしたり深い山並みの緑にとても
映える色合いです。
一度、山陰本線の車窓から眺める屋並の風景をご覧になるとその美しさに
息を呑まれることでしょう。
ただこの色合いが近年の洋風建築化に馴染まないのではという誤った見方もあり
そして、大地震時の瓦屋根の倒壊映像によってさらに誤解され近年の瓦業界の疲弊振りは
目を覆うものがあります。
Yさんの家も当初から瓦屋根を所望されていましたがいまひとつ伝統的なあの色合いは
どうしてもピンとこないといわれました。
そこで、石見瓦洋版タイプです。伝統的な柿色より少し淡いオレンジ系の窯変瓦で決定しました。微妙に色の違う3色の混合葺きです。
自然スタイルの外観にマッチする、強くて長持ちのする屋根が葺き上がりました。

セオリー・石見の家には石見の瓦なのです。
by rinken-style
| 2008-02-21 23:40
| works