2008年 08月 17日
粒うに |
毎年、夏には隠岐の親父から「海の贈り物」が届く。
全国津々浦々、瓶詰めの雲丹は海産物土産として売られているけど
隠岐海士町の末子さんの作るこの粒うには絶品としか形容が無い。

極力アルコールを少なくして作っているので瓶の中は塩雲丹の塊が粒々団子状なのだ。
大急ぎで瓶の蓋を開けるとまさに浦島太郎状態で中からモヨヨ~ンと磯の香り、
即ちあのウニ独特の匂いが立ちのぼってきてあっという間に僕の脳みそはウニと同化状態だ。
我に返り小皿に少し取り分け、箸の先にちょっとだけ載せてまずは感触を確かめてみる。
舌の先にしばらく転がすようにしていると次第に粒が溶けてきて口の中にウニの旨みが
ジワ~ンと拡がってくる。
思わず、もう一箸。今度はさっきより多めに摘んで口に運んだ。
なんだかとても人間の小さいオトコだなーという思いが一瞬脳裏を掠めたがそんなことは
ドーデモイイ事なのだ。
気を取り直して、冷蔵庫の中のギンギンに冷えた缶ビールのプルタブを思いっきり
引っぱった。(ドーダイ!大きなオトコダローと誰もいないので独りで呟いた!)
口の中を膜状に覆っていた海がスーッと潮の引くように喉に吸い込まれていった。
そんな風にして箸は何度も何度も交互に皿と口を往復してしまうのだった。
やがて、ソーダ!なにやら小腹が空いたことに気づき、炊飯器を開けてみると
熱々のご飯が炊けているではないか。
アルコールのお陰で度胸が付いたので茶碗に白いご飯をよそおい瓶からゴッソリとウニの
塊を乗っけてみた。白いご飯と深い黄金色のウニのコントラストがあまりにも美しすぎる!
白いご飯のキャンバスに彩られる深い黄金色のウニの造形美!
しばしその情景をうっとりと眺めて、やおら箸でご飯をかき混ぜてからパフリと口の中に
放り込んだ。・・・・・しばしの間、時間は完全に停止する。
ご飯の甘みとウニの旨み、汐の匂いが渾然となってもう口から頭までカオスと
なり茫然自失となってしまい、暑かった夏の終わりを予感するのでありました。
全国津々浦々、瓶詰めの雲丹は海産物土産として売られているけど
隠岐海士町の末子さんの作るこの粒うには絶品としか形容が無い。


極力アルコールを少なくして作っているので瓶の中は塩雲丹の塊が粒々団子状なのだ。
大急ぎで瓶の蓋を開けるとまさに浦島太郎状態で中からモヨヨ~ンと磯の香り、
即ちあのウニ独特の匂いが立ちのぼってきてあっという間に僕の脳みそはウニと同化状態だ。
我に返り小皿に少し取り分け、箸の先にちょっとだけ載せてまずは感触を確かめてみる。
舌の先にしばらく転がすようにしていると次第に粒が溶けてきて口の中にウニの旨みが
ジワ~ンと拡がってくる。
思わず、もう一箸。今度はさっきより多めに摘んで口に運んだ。
なんだかとても人間の小さいオトコだなーという思いが一瞬脳裏を掠めたがそんなことは
ドーデモイイ事なのだ。
気を取り直して、冷蔵庫の中のギンギンに冷えた缶ビールのプルタブを思いっきり
引っぱった。(ドーダイ!大きなオトコダローと誰もいないので独りで呟いた!)
口の中を膜状に覆っていた海がスーッと潮の引くように喉に吸い込まれていった。
そんな風にして箸は何度も何度も交互に皿と口を往復してしまうのだった。
やがて、ソーダ!なにやら小腹が空いたことに気づき、炊飯器を開けてみると
熱々のご飯が炊けているではないか。
アルコールのお陰で度胸が付いたので茶碗に白いご飯をよそおい瓶からゴッソリとウニの
塊を乗っけてみた。白いご飯と深い黄金色のウニのコントラストがあまりにも美しすぎる!
白いご飯のキャンバスに彩られる深い黄金色のウニの造形美!
しばしその情景をうっとりと眺めて、やおら箸でご飯をかき混ぜてからパフリと口の中に
放り込んだ。・・・・・しばしの間、時間は完全に停止する。
ご飯の甘みとウニの旨み、汐の匂いが渾然となってもう口から頭までカオスと
なり茫然自失となってしまい、暑かった夏の終わりを予感するのでありました。
by rinken-style
| 2008-08-17 15:57
| 旅・食・酒