
スチールとガラスの構成のシンプルな箱の家は現代においても十分通用するデザインコンセプトだ。
ミースのこの住宅にインスパイアされた建築家の作品は今の時代でもあちらこちらで見ることができる。
すぐそばを川が流れるため増水時のリスクを考慮して高床式構造になっている。
それでも想定外の大水害に見舞われ床上1m位まで浸水したということだ。
クライアントの独身女性Drであるファンズワースさんはこの地が川のそばの静かな森の中が気に入って建築したのだけど
しばらくすると近くに高速道路が建設され、車の音が嫌になり手放すことになった。
(そもそも、ミースの計画時の概算見積もりと実施工事費がえらくかけ離れて支払のゴタゴタで裁判沙汰になったという曰くの
建物でもあるのだ。)
そんな建物も現在は財団によって美しく管理され、内部に入ってもとても清々しい空間が拡がる。
ミニマムな空間にミース自身デザインのオットマンチェアーやベッド、キッチンが整然と無駄なく配置されている。


大きなガラスが僅か6ミリの普通ガラスで構成されているのは驚きだ。
(テンパガラスでは無いという説明だった。)
建築屋のサガであちらこちらのディティールが気になり、下からのぞき込んだり上からパチパチしたり・・・・
はしたないですね(^^;

