マイルスくんが行く(マイルス社長のパラドックスな日々）

祝、上棟

ＢＡＳＥ　ＶＡＬＬＥＹ　ＰＲＯＪＥＣＴ　（ｓａｎｂｕｉｃｈｉ　ａｒｃｈ×ｒｉｎｋｅｎ）

本日上棟しました。

昨日の猛烈な雨から打って変わって、見事に晴れ渡った上棟日和です。
（３０度を越す真夏日となったためすっかり日焼けしてしまいました。）

Ｓさんには本当にお待たせしてしまいました。

これからどんな風に変貌していくのか・・・・相当楽しみですね。ハードなＲＣ＆スチールと杉のソフトさが妙にマッチしています。奥様のご実家から届いた南風泊（はえどまり）市場直送の新鮮な海の幸でお昼いいただきました。感動モノです！。

疾走、マイルス・デイビス

イヤァー、昨晩のＮＨＫ教育・ＥＴＶ特集「疾走、マイルス・デイビス」は感涙モノでしたね。
破壊と創造の歴史を若い評論家・菊池成孔がよくぞ語り尽くしてくれました。

ＪＡＺＺの帝王と呼ばれたマイルスはその地位に安住することなく常に変化を求め続けた巨人です。変化なくして創造なしと言い切った男です。
それまでのビパップからモダンジャズを確立し、クールジャズと呼ばれる都会的なミュート奏法でジャズの世界を一変しながらも、発狂したのではと訝しがられた奇異なファッションでのエレクトリックサウンドへの突然の移行、コスモティックな冥想な世界、６０代にしてラップサウンドへの興味、等々迸るエネルギーはとどまることを知りませんでした。
ここら辺は音を通しての表現者としてボブディランの変遷と共通するものがありますね。
番組は世界一クールな男の自身の星座、双子座を引き合いにして「二面性・アンビバレンス」をクローズアップしていたのが興味深かったですね。
このブログ、「マイルス社長のアンビバレンスな日々」と改題したくなりました。（笑）

「破壊と創造」、「クールと激情。」　常に変化しながら挑戦し続けたブラックのボンボンは、Ｊａｚｚ好きとして同時代を駆けてきた僕の魂をいつも揺さぶってくれました。

鎮守の森の家

本格的な梅雨状態になってきましたね。

そうなる前に屋根瓦葺き作業終了しましたので安心です。無駄な装飾を排除したプロポーション。必要の生み出す「美」を目指します。

鈍色の空と甍の侘び錆び。やっぱりニッポンの景色にはニッポンの屋根。

Ｃｅｉｌｉｎｇ Ｆａｎ

これからの季節エアコンが欲しくなってきますね。エアコン嫌いな方に重宝するのが

天井扇（シーリングファン）。

ワーキング部屋のファン、今日もクルクルと気持ちのいい風送ってくれてます。
(プラン煮つまった時、ゆったりと廻るプロペラ見てると不思議といいアイデア閃いたりします。）


トロピカルなデザインのもの（ログハウスでよく廻ってる。）がありますが、こんないたってシンプルなほうが好きです。

吹き抜け天井上部に篭った空気を換気してくれる役割もあります。

温暖化にも少しは貢献しそうですしね。

Ｗｉｎｄｏｗｓ

屋根に天窓があると嬉しい。
風の通り道にもなるし、なによりも空や樹木とお近づきになれるのがいい。
壁に映りこむ光の造形も楽しめる。
浴槽にゆったりと浸かりながら空が眺められるのはかなりの幸せの部類に入る。

こんな扉についた窓も楽しい。

おまけにこんなピクルスの瓶から明かりが洩れるのも・・・・。小確幸。

Ｄｒ、Ｏ´ｓ ＨＯＵＳＥ

津和野町Ｄｒ、Ｏさんのお住まいの屋根工事始まりました。
梅雨の合間の晴天に恵まれ順調に瓦葺き作業進みます。整然と並んだ瓦たち。横向きなのは重たいので"取っ手付き"瓦。（というのはウソ、雪止め用の輪型とよばれるモノです。）

津和野町のこの地区は景観保全条例がかかり屋根の色も制限がされます。
津和野の街は「山陰の小京都」と呼ばれるように盆地にひっそりと佇む街ですが、上部を走る国道から見下ろした時に街全体の屋並みが石州瓦の赤茶色のトーンとなるように条例で制約されるのです。

今回の建物は洋風ですが石州瓦の洋風Ｓ字タイプでの津和野葺き（３色混合葺き）となります。

つわぶき医院の屋根は和瓦津和野葺きでした。

少し趣きが違いますが全体のトーンは違和感の無いように計画しています。

梅雨中休み

ようやく梅雨入りしたかと思ったらもう中休み？
気持ちのいい天気になりました。

アイガモ君もすくすく育ち、草取りも中休みで身づくろいに懸命です。

サマーハウス

建築家自身の別荘というか夏の隠れ家とでも呼ぶべき小さな家にはその人となりが凝縮されていて興味深い。
代表的なものにあまりにも有名なコルビジェの「カップ・マルタンの休暇小屋」やレマン湖のほとりの母の家、日本で言えば吉村順三の軽井沢の家、立原道造のヒヤシンスハウスなどが挙げられるだろう。

タイニーハウスとも呼ばれつくりこみ過ぎない簡素なものほどその特質が際立つようだ。

テﾚンス・コンランの「ＧＡＲＤＥＮ・ＤＩＹ」というガーデナーのバイブル本に載っているサマーハウスは小洒落れていていつ見てもニヤリとしてしまう。（事細かに作り方やＤＥＴＡＩＬＩＮＧが載っているので我こそはという方にはとても参考になると思われますョ。）

さて、友人の陶芸家のサマーハウス。

全部セルフビルド（天晴れ！）でかなり味わい深い。エントランス。外壁は製材荒仕上げに塗装。このラフ感がイイ。チャンと網戸もついてる。インテリアは簡素そのものだけど、カップボードはＫＡＫＩのもの。悦に入る陶芸家。もちろん、ピクチャーウインドウ。

ししおどし

打ち合わせに行った鉄骨屋さんの玄関先の蹲にしつえられたスチール製「ししおどし」。

餅は餅屋でナルホドと唸ってしまいました。確かにイイ音はしますよね。カキ～ン。
ま、風流かどうかは別問題ですけどネ。

石正美術館界隈

石正美術館は道路から少し登った小高い丘に建つ小さな美術館です。

村上春樹の小説にでも登場しそうな小奇麗で趣味のいい個人美術館です。

白く塗られた壁が初夏の陽射しに眩く光り、素焼きの赤瓦がギリシャかニースの風景を思わせます。

エントランスには中庭が設けられ中央には葉の茂った樹が初夏の陽射しを浴びて退屈気味に揺れています。コリドールの天井に嵌めこめられたスピーカーからオペラのテノールの響きが渡ります。

来館者が通路に置かれた小さくて素朴な木の椅子に腰掛け、ゆるりと流れる時間に身をおいています。

時が止まったような午後のひととき。

美術館のある丘の一角には小学校と中学校と公園があります。

全身をガラスで覆われたファサードは田舎町の風景には少し不似合いで、時を経たそこかしこは痛々しくも感じます。（高松伸設計・三隅小学校）

変わった柄のガラスだなーと思いきや、目隠しのために（？）白のスプレーで吹いてある。

おそらく子供たちの集中力のために外が見えないようにという配慮（？）

高松さんこれ見たら怒るだろうなー。

ところで、この近くには楮や三椏で作られる石州和紙の工房が何箇所か点在していてそこを訪ねるのも楽しみの一つかも。